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Tag: American Tune~疲れきったアメリカは自由の女神越しに何を夢見ているのだろう? 5/1Select song by American Tune/Paul Simon

American Tune~疲れきったアメリカは自由の女神越しに何を夢見ているのだろう?

こんばんは。皆さんGWをどのようにお過ごしですか?ここ私の生息する中国地方は天気は生憎のようですね。私はカレンダー通りの赤丸で、さして何処にも行かずにゆっくりすごしています。
休んで考える時間って必要なんです特に身体はオンボロ車なので潤滑油を頻繁に入れ替えないと上手くエンジン廻らないのです。

先日のblogは政治の雑感だったのですが、いつもコメント頂く方は音楽だけじゃなくて政治にもかなり関心がある方が多いのに驚いています。私なんかよりお詳しい方もいらっしゃると思います。間違った事を申しましたらどんどんご遠慮なくお叱り下さい。

さて、決局のところ日本という国は独立国と言いながら敗戦でアメリカから植民地的に属国扱いされて支配されコントロールされている真実、それがビジュアル面でも多くのフィルターを通し目には見えない精神面でもなされているのが問題なのです。

アメリカも自分の国の歩んで来た歴史を辿ればいろんな思いがあるでしょう。自由と平和、平等がこの国の建国時の象徴だったはずです。アメリカンドリームと呼ばれる誰もがのし上って行けるというチャンスは今でもある国だと思います。しかし多民族社会での宗教や人種間の闘争は多く、それらが発端となり蠢いていった社会情勢がもたらす問題を今も抱えています。また絶対的な権力者による支配もアメリカの「闇=影」の象徴と言えます。

9,11でも囁かれる陰謀、利益の為なら戦争ありきの企業体質、自国優先のエゴな政府体質、国家をも動かす権力者の存在等Dark Sideな部分がわが国へ大きな影響をもたらしています。これらの事をきちんと真正面から向き合う政治家に立ち上がってもらわないと日本という国はセルフコントロール出来ていない属国状態がいつまでも続くように思います。

今日はアメリカの事を歌った詩をご紹介しましょう。“アメリカ“を歌った詩は結構あります。一番HITしたのは72年 Don McLean のAmerican Pieでしょう。その他にもスプリングスティーンの Born in the USA プレスリーのアメリカの祈り、S&GのAmerica等など。今日はPaul SimonのAmerican Tune(邦題アメリカの歌)をご紹介しましょう。

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この詩は1973年彼の最高傑作アルバム“There Goes Rhymin, Simon”というより邦題「ひとりごと」と言った方が解る人が多いと思います。この中からの詩です。この詩はシングルカットされなかったにも関わらずその年のSong of the Yearに輝く程に人気の高い詩で
第2の国歌として多くの建国行事でも歌われています。
メロディーはバッハのマタイ受難曲のメロディーを引用した静寂で高貴で且つ神聖なバラードです。サイモンの澄み切った歌声に乗るこの素晴らしい詩は聴いていて賛美歌のように心に響きわたり、心が洗われてしまいます。年に何度か無性に聞きたくなる心打つ詩のひとつです。私の中では彼のキャリアの中で1,2を争う名曲です。
9.11の起こった日はi podからこの詩を何度と無く繰り返して聞いていた事を思い出します。

というとアメリカを美化したアメリカ讃歌なの?と思われるかもしれませんね。全く違います。この詩が書かれたのは1972年であの政治スキャンダル、ニクソン大統領のウオーターゲート事件を背景に詩の構想がなされたようです。当時はウオーターゲート事件のほかにもベトナム戦争、アポロ計画、キューバ問題等アメリカは非常に混乱し疲れきっていました。

この詩でPaul Simonが訴えたいことは“今のこの国は疲れきっている。何時までも大国だからといって思い通りなんてならないんだよ、立ち止まって現実を見つめて建国時の原点回帰しなければ大変な事になる。”と警鐘しているのだと私は感じます。

重要なフレーズをピックアップしてみます。
Still,you don,t expect to be bright and bon vivant
So for away from home So for away from home
(以下私の訳)
それでも楽しく生きる事が出来るのかな
僕らは建国時のアメリカからこんなにも遠くに離れてしまった あまりに遠くに

注)原詩のhomeはこの場合夢溢れていた建国時のアメリカを指すと思います。

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この詩のようにアメリカにおいての光と影の部分をきちんと分別できて、浮き彫りにして多くの国民に晒したくない影の部分もきちんと伝えて警鐘していく想いを多くの国民や国を動かす人が擁き続けてくれたならと強く思います。
これは問題となる対象は違えども日本国民や日本の国を動かす人にも当てはまる想いでしょう。

それではいつもの私の平凡智劣な訳詩ですがかみ締めながらお聞き下さい。
本日は末尾にクリックすると現れる英語の原詩もつけていますのでご覧下さい。

yasushi

American Tune

Written by Paul Simon
訳 詩  yasushi haruno

よく誤解されたんだ  どうしたらいいのか解らなかった
その度にひとりぼっちになり 虐げられ 疲れていった
それとたぶんとんでもない事もやっちまってるよ
でもいいんだ、大丈夫さ
僕は骨の髄まで疲れ果てた
それでも楽しく生きる事ができるのかな
僕らは建国時のアメリカからこんなにも遠くに離れてしまった あまりに遠くに

打ちのめされた事のない人間なんていないよ
不安を抱いていない友達もいないはずだ
夢は何度となく閉ざされ 現実が重く圧し掛かる
でもいいんだ 大丈夫さ
僕らはこんな風にして長い間やってきたんだ
でも行く先を案じて 今まで辿った道を振り返ると
どこで間違ったのかと考えてしまうんだ
どうしようもない事なのに

死んでゆく夢を見た
魂が不意に身体から離れ 僕を見下ろしている
微笑んでくれたよ 慰めるように

空を飛んでる夢も見た
鮮やかに空高く輝いて見えたのは 自由の女神
彼女が導く遥か海の彼方超えて 夢は向かっている

僕たちはメイフラワーと呼ばれる船でこの国に辿り着き
今は月にも行ける様になったはずだ
なのに僕らの暮らしは不確実で不安と絶望だらけだ
それでも僕はこの国を歌い続けている
でもいいんだ、大丈夫さ
皆どうにかして生きて行くしかないって事かな

僕たちだけが祝福される時代は終わったんだ
未来(明日)にやらなくちゃならない 仕事が待ってるはずだから
今は少し立ち止まって 休んでみたいんだ
そう 少しだけ休んでみたいだけなんだ・・・

American Tune のオリジナル音源です。↓

http://www.youtube.com/watch?v=h0wIbgDVp5c&feature=related

原詩はこちらに用意しましたのでご覧下さい↓youtube live音源も付いています。

http://www.lyricsfreak.com/p/paul+simon/american+tune_20105960.html

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コメント

  • いつもながら素晴らしい訳詩です。yasushiさんの訳詩よくかみ締めて聞きました。メロディーと共に深く私の心に入り込んでジーンって感じで蠢いています。アメリカも大国なりに大きな痛みを持っているんだと思います。詩を作ったサイモンさんも何かを訴えかけているようですね。コメントのように多くのアメリカ人、国を動かす人がこんな想いを持ち続けてくれればよい星になるのにね。私たち日本人も含めて。あ~やだ、なんだかyasushiさんのコメントの写しみたいになってしまいました。ごめんなさい。
    ほんとに素晴らしい詩です。 -- yu 2012-05-01 (火) 18:40:28
  • いいですね。素晴らしい!この詩の作者は大国アメリカの感じている闇の部分の悲壮感やどうにもならない国の行方を案じて嘆くのと同時に忠告の意味をこめて多くの国民に勇気付けのメッセージとして示している。当時のアメリカと9.11以降混乱しているアメリカ何処か似ているようなきがする。それのしてもメロディーに物凄くあった内容の詩で心に沁みます。yasushiさんの訳詩は今更言う事も無いぐらいNo,1の解釈です。 -- kouji 2012-05-01 (火) 20:57:23
  • バッハの曲調がこの詩をより厳粛で気品にみちあふれた作品にしている。作詞、作曲、そして訳詩においてもそれぞれ素晴らしいパフォーマンスを見せている。笑顔と活気に満ち溢れていたかってのアメリカに彼らも戻りたいと思っているのでしょう。でも現実はなかなかそういかないジレンマがあるのでしょう。悲しいアメリカを象徴する勇気づけの詩 -- ムシャノコウジ 2012-05-02 (水) 00:22:01
  • blog主さんのセンスある素晴らしい訳の意が導くのは、遠い祖先たちは希望を胸にメイフラワー号でアメリカに新天地アメリカにやって来た。
    清教徒達は新天地アメリカにてやがて、月にも宇宙船を飛ばせるまでに繁栄したものの、いいことばかりは続かず、多くの問題点を抱えてしまった・・・
    目の前に立ち塞がっている様々な困難に対し、ちょっと厳しい状況だけど、前向きに生きて行こうではないかという想いが込められた素晴らしい詩だ。 -- ボンバー 2012-05-02 (水) 00:50:50
  • 訳詞読んで涙が止まらない。youtubeの曲聴いてさらにあふれ出る涙。誰もが持ち合わせている挫折感から前向きに歩んでいこうという意思をアメリカも持ちたまえ。日本も持ちたまえ!って聞こえる。素晴しい詩をいつもありがとう。 -- れい 2012-05-02 (水) 08:56:28
  • 詩も訳詞も素晴しいが何よりリアルな視点で物事を見つめているblog主のコメントは共感できるし大変素晴しい。たぶん米国という国に憧れ夢を見た経験があるように推察する。でないとあれだけ米国の本質というものを捉えられたコメントは書けない。愛するがゆえに建国時の精神を忘れずに居て欲しいって願望がよく表れている。
    それと訳詩というものは単に英語力だけでは銭にならない。日本盤のLPやCDのライナーノーツに添付されてる訳詩はひどいものが多い。まったく意味不明な直訳された訳をよくも紙にして不特定多数の眼に曝すものだと思うくらいひどいものが多い。
    このblog主のように詩心がないとまったくだめだ。毎回これは感じている。素晴らしい! -- 縄文原人 2012-05-02 (水) 10:37:07
  • いいコメント!素晴しい詩と訳。賛美歌のようなメロディーどれも胸打つわ! -- どこものこ 2012-05-02 (水) 14:52:55
  • ええ詩や。感動した。blog主さん、サイモンさんありがとう!どないしたらこんな詩や訳詩できんねん。やはり才能やな。このお人たちはその分野で長けてますのや。そやけど70年代のアメリカも混乱しとったな~今思えば。みんながみんなこういう想いできへんことが問題なんや。悪いこと考えよる腹黒い奴ってどこにでもおまんねん。そういう奴がのさばってたらアメリカええことなりまへんで。日本もだらしない。もうちょっとしっかりしておくれやす。言いたくもなるわな。どじょう総理、ダメ、ダメ、力あるものには屈していいなりやんか。 -- こうたろう 2012-05-02 (水) 17:22:39
  • すばらしい!この詩のメロディーはおっしゃる通りバッハのマタイ受難曲。その中でもよく合唱などで歌われるゲルハルト作曲のコーラルの美しい旋律をパラフレーズしたものです。ほんとに賛美歌のように人が何かにすがりたい気持ちを受けとめたり慰められたりされたい時に聞きたい楽曲です。お世辞じゃなく訳詩は抜群に的を得た解釈で素晴らしいセンスを感じます。特に感心したのは後半の部分And high above my eyes
    could cleary sea The statue of liberty Sailling away to sea And I dreamed I was flying~これを他のネットの洋楽翻訳の専門サイトではこんな訳でした。”空高く、僕の目に見えたのはクリアな自由の女神 遠い海の方へ向かってる 僕は空を飛んでいた”でした。私でも出来る直訳です。こんなの恥ずかしくてよく出せたなって代物。こんなのばかりです。プロと呼ばれる人も出来るのは一握り。
    このblogの編集者yasushiさんの訳は”鮮やかに空高く輝いて見えたのは 自由の女神 彼女が導く遥か海の彼方超えて 夢は向かっている”素晴らしい!私はこれを見て目から鱗状態でした。この詩の本意が初めてわかりました。この人はプロ級ですよ。他のコメテーターの方も言われてるように英語力+詩心+国語力+洞察力+αを感じます。Great!! -- トロイメロイ 2012-05-02 (水) 18:42:47
  • いいお詩です。感動!!! -- ももこ 2012-05-02 (水) 22:25:32
  • なんともすばらしい訳をされましたね。まさに作者が訴えたいところの壷を押さえています。アメリカという大国であるが故の悩み彷徨う様子をあらわにして未来を警鐘している。いつの世にも忘れてはならない感情だ。 -- Main man 2012-05-02 (水) 23:37:22
  • 身と心が洗われるような詩だ。変なプロテスタントの宣教師よりも説得力がある。あの時代のアメリカ今に比べてやはり似ているのか、私はあの時代を書物や映像でしか理解できてないのでよくは解らないがあの頃よりアメリカ国民の笑顔が少ないような気がする。 -- ソドム 2012-05-03 (木) 21:59:12
  • こんばんは。素晴らしい詩ですね~メロディーと抜群の相性です。 -- りょう 2012-05-03 (木) 23:50:47
  • はじめてコメントします。素晴らしいコメントと訳詩。お見事です。 -- じゅげむ 2012-05-06 (日) 15:11:32
  • すばらしい!すべてに感動した!! -- ゆうじ 2012-05-06 (日) 15:36:04

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